肩関節

肩関節リハビリに必要な基礎知識はコレ!

肩関節のリハビリは正直複雑で介入ポイントが多いです。
そのため、今回は、この知識があれば、肩関節リハビリに活かせる!というポイントをあげてみました。

肩関節は全身運動!?

肩関節は肩関節複合体とも言われています。

肩関節複合体は5つに分類することができ、解剖学的関節と機能的関節に分けることができます。

①肩甲上腕関節(解剖学的関節
②肩鎖関節(解剖学的関節
③胸鎖関節(解剖学的関節
④第2関節(機能的関節
⑤肩甲胸郭関節(機能的関節

セラピストが治療できる部分は④⑤と言われております。

 

肩関節がなぜ、全身運動と言われているのか?

上肢の挙上を100%とした場合⬇️

肩甲上腕関節 40%
肩甲胸郭関節 20%
胸鎖関節   10%
肩鎖関節   10%
その他    20%

このように、肩関節を複合的に考えると、各関節が正常な可動範囲を獲得していなければ、最終域の挙上は不可能と思われます。

そのため、セラピストの最初の介入として、肩甲上腕関節を見ることは大事ですが、その他の部位の評価も同時に進めることが必要になってきます。
胸鎖関節、肩鎖関節の可動性が向上するだけで最終可動域を獲得できる例はたくさんあります。

 

座圧中心と肩甲骨位置は連動している

座圧中心と肩甲骨アライメントは連動しており、座圧中心の偏移により、肩甲骨アライメントも変化していきます。

ここでは多くみられる4グループに分けて説明していきます。

①座圧中心後方型
座圧中心が後方に位置している症例では、多くの方が骨盤後傾位になっています。それに伴い、脊柱後弯位となる。一般的な円背様の姿勢になります。
円背では肩甲骨外上方へ偏移してしまいます。外上方化している肩甲骨では肩甲挙筋の影響も強まり、下方回旋も呈してきます。
肩甲骨下方回旋位では肩甲上腕関節の相対的は外転が生じてしまうため、棘上筋や三角筋の短縮や筋緊張亢進につながり、可動域の制限になってしまいます。

 

②座圧中心前方型
座圧中心が前方に位置している症例では、肩甲骨が内下方に偏移してしまいます。
内下方に偏移することで僧帽筋中部〜下部、広背筋、菱形筋群の短縮や筋緊張亢進を招いてしまいます。それでは屈曲動作時などの肩甲骨外転動作が制限され、屈曲120°付近での痛みにつながる可能性があります。

 

③左右中心型(例として右座圧優位で説明します)
座圧中心が右に位置している症例では、多くの方が脊柱逆C型を呈しています。
それに伴い、左肩甲骨は下方回旋、右肩甲骨上方回旋を呈します。
右肩甲骨上方回旋では肩が上がる肢位をとるため、右僧帽筋の短縮および過緊張になることが多い印象です。上肢の挙上の代表的な代償動作である肩甲骨挙上を呈することがあり、肩甲上腕リズムの破綻が見られるケースが多いです。

 

まとめ

まとめると、座圧中心と肩甲骨には脊柱を介して連動する構造をしているため、座圧と脊柱アライメントから、どの部分が短縮しているのか、過緊張になっているか、大まかに判断することができます。

そのため、肩甲上腕関節のみでなく、座面と脊柱、その他の関節の評価を忘れずに行なっていきましょう。

この記事があなたの今後の成長につながると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
佐藤てつや
北海道の整形外科クリニックで理学療法士として勤務。 運動器リハビリについての役立つ情報を共有していきます。